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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[10] short story
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][得票][編集]


貴女と私が生きること
それは同時にとても短い物語を書き綴っていくこと
今日という日も
この物語の一部分
君が生まれて
僕が生まれた
年下の君と年上の僕が出会って
恋に落ちた
そうして僕らは夫婦になった

いま息をして
息を吐き出した瞬間
それはもう戻ってこない
ごく普通のことだけど戻ってこない
だから君といられるときは僕にとって何よりも大事なときだ

涙して笑って
喧嘩してふざけあって
どれもが大切な場面(シーン)だから
テレビドラマのように用意された台詞を台本通りに読む人みたいに
本当の恋じゃない恋は切なくなるだけ
だから僕は本気で君と向き合いたい

short story
来年も再来年も
君と生きていきたい
二人のメモリー
この物語が完結するまで
休まず書き続けていこう
死にたいなんていってる暇なんかないよ
だから
今日という日を噛みしめていたい
生きてる証に君を愛していたい。

2006/12/09 (Sat)

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