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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1035] 抱きしめたい…
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


暖かな海で私は波の音を聴いていた
遥か遠く君と出会った
夜の海で満ち引きをくり返し
押しては引き押しては引き

素足のまんまでただ生きてるって温もりを
孤独な夜にあずけたい
この耳をうつ美しいセピアを聴きながら

抱きしめたい…
抱きしめたい…
そればかりが頭から放れずに 涙を誘う
よりを戻して…
よりを戻して…
暗い海で 寒い海で
別れるため会うこと

ただ…、
最後だけ満ちる
波の音を感じながら
冷たい海で抱きしめたい

だから…、
この想いのすべてを忘れさせて
永遠の波間へと
続くあの海の底まで
沈めさせて。

2007/05/02 (Wed)

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