詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
どんな悲しみにも終わりは来ると
君は笑って言ったけど
もう二度とかえらない人の存在しない
世界で平気な顔して生きていけるような勇気は僕にはないんだ
君のいないこの世界は 暮らしは
ひどく静かすぎて
息が詰まるよ
まるで煙にまかれてるように
息が詰まるよ
まともに笑えないよ
それはそう
愛を見失ってから
もうずっと
同じ調子さ
溜息ばかり
うつむいてばかり
ああ
誰か大切な人を永遠に見失った
そんな夜には
眠ることさえできなくなる
そう今でも
君の笑顔はこの胸の中色褪せずある
だから
悲しくてやりきれない
あまりにも
失ったもの
大きすぎるから
切なくてやりきれない
傷みは僕しか知らない
身よりのない君を失った
傷みは僕しか知りえない
だから
悲しくてやりきれない
今夜も
僕は眠れないんだ
酒のちからを借りても
何をしようと
眠気は一向におとずれない
こんなにも静かだというのに
こんなにも静かすぎるから
こんなにも胸が痛むから
もう
君は 君は 君は
かえらない人だから。
最愛の女性だから
ああ
だから
だから
だから
悲しくてやりきれない
やりきれないんだ。
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