詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
ねぇ
今見えた光のその先には未来があって
それは束の間の希望を夢見させる
だから僕はこんなにも期待してる不安な気持ちになる
この期待が
この不安が
時を経てから大きな意味を成すように
そう願いながら今はただ歩いていくよ
その光に向かって
あぁ
今僕はとても悲しいんだ
今僕はとても切ないんだ
この気持ちは大人になってからもつきまとうだろうから
せめて忘れずにいたい
独りぼっちの時間があったことを
だからこそ君と巡り会ってはじめて二人になれたことを
だからこそ悲しい気持ちや切なさもいつの間にか消えていたこと
気づかずにいだけど
今思い出したよ
忘れていた過去を思い出せたよ
悲しいけれど
嬉しいけれど
失ったもの数えたらきりがないけど
僕は君と出逢えて
本当によかった
暖かな陽射しの午後に君が笑った
すべてが意味を成しながらこの胸の中満ち満ちる熱い思い
かみしめながら笑いかけるよ
あの日願った風景がここに。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -