詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
この長く険しい一度きりの旅のどこかで
私は大切ななにかを知る
終わりゆく景色は終わりある故の尊さを私に教える
濃く青くどこまでも続く海は空よりも深くそして遠い場所に沈む
そこではすべての地上の掟は届かない
錆び付いた身体を気だるそうに起こし
また始まる朝におはよう
こうしてやがて暮れゆく今日にさようなら
あの頃から多分ずっと変わらない夢
今もこの胸で光を発しながら叶えられる時を待っています
進む道の先鮮やかなる夕陽が見える
遥かな夢 限りなく私を染めて
今淡くやさしく私を包み込んで
終わらない夢 いつか
私に届いて
未来さえ彩るようにここにいる意義を伝える
沈んでゆく景色
私が私であれる時間
今もう少しもう少し
私が私でいれる喜び
感じて、感じて、感じて。
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