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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1226] 僕が居るべき処
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


―安らげる場所さえなかったあの頃
揺れているのは庭の草木だけじゃない
忘れてゆくようにそれは僕を不安にさせる
立ち止まったそこはひどくどしゃ降りの暗い雨の中
人工的に創り出された灯りが遠くかすかに見えるけど
そんなものじゃ僕はこわくて家に帰れない

ねぇ
どこかに僕の居場所があるなら
今すぐに教えてよ
嘘やジョーダンなんかでごまかさないで
少しでもこの瞳の中に光って見える真実があなたの瞳にも映るなら

君が僕の居るべき処になってくれたら良いのにな
この心から絶えず生まれる欲望
それは喜びと同じぐらい生まれて
僕を闇へも光へも突き動かす
そしてこの狂ってしまいそうないらだちをどうか消してください
どうか愛をください
どうか僕の安らげる居場所になってください―。

2007/07/04 (Wed)

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