詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
星のきれいな夜にみる夢の中で
君をさがして右へ左へさまよう僕
陽が落ちて深い深い闇に包まれた
草も根も分けて暗い暗い森を走り抜け
君の呼びなれた名前を呼んだけど
返事はなく代わりに虫たちの鳴き声が夏の静けさに美しさを添えている
君はほんの少しのことで泣いてしまうから
無頓着で鈍感な男の僕とは違うからね
赤い月を背に歩いたり走ってみたり
時々あきらめそうになった
君の存在の偉大さがちっぽけな僕の存在をかき消すように
君と並べばいつも僕は透明人間だから
それでも朝は僕を目覚めさせ
今日も闇をつれ光を瞬かせ
ゆっくりと時の流れは楽しい時間をさらっていくから
こんなにも独りになった途端の淋しさの深さを増せさせる
光のジュース
僕の心に甘く注がれていく君の言葉の数々
『おはよう』ってただそれだけで安心しきった僕はのぼせ上がるけど
君がただそこにいて僕の方を見て微笑んでくれる
ただそれだけで僕はずい分助けられてるんだなぁ
パワーを分けてもらってるんだなぁ
光のジュース
だんだんと輝きを増して
どんな価値のある宝石よりもかけがえのないこの世にひとつの僕だけの大切な人
言い合いになった後ですら輝きはなくなることなく
僕の心に 君の心に
あたたかな気持ちをはこんでくる
君と僕をつなぐすてきな言葉『愛している』。
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