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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1289] 真夜中のベランダにて
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


あの頃はそりゃもう毎日が日曜日のようで
朝から夜にかけてヘラヘラしていられた
あぁでも僕は今大人になっちまって忙しくしています
子供のころみたいに遊んでいられる時間もあまりなく
まるで仕事をするために生きてるみたいな
そんな悲しいような切ないような今を生きている

笑顔がこの頃なんだか
浮かないのはきっとそんなためだろう
遠くで揺れている灯りは
消えそうなくらいに点滅してて
案の定想ってたとおりに
一度光ったきりすぐに消えた

ねえ…?
昔の僕に声をかけてみる
返事はもちろんない
どうして
こんなに覚えなきゃならない?
どうして
こんなに悲しんでなきゃいけないのかな

取り込み忘れた洗濯物が
ベランダで夜風にあたり揺れてる
急いで取り込む真夜中の一時過ぎ
見上げた空に月がでていて
きれいだねってつぶやく声
ずっと忘れていた気持ち
これなんだね
何かを見てとりあえず感じたこと
言葉にならなくてもなんだかきれいだとかいいなぁって思える心

気づけました
こんな真夜中に感じられました。

2007/07/22 (Sun)

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