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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1327] ありきたりですいません
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ありきたりですいません
こんな感じのいたって平凡な日々のくり返しなんです

アイスの棒が当たっていただけで
もう一本もらえただけで素直にうれしかった頃
そんな気持ち
小さなことのようで大きく見えた
あんな気持ち
いつどこで僕は落っことしてしまった

ありきたりですいません
こんな感じの平凡な日々を僕は本気で愛しているわけです

あの日感じた気持ち
大人になった僕がもう一度感じるなんて
無理なのか
今さら虫が良すぎるのか
でもそんな気持ち
あたためておきたい
この先どんな冷たい社会の風にも耐えていけるように
本当の幸せっていう形のないもの
けれど大きなもの
また僕は拾って
大事に大事に今度ばかりは落っことしてしまわないように
胸にしまってさ

悩み続ける
迷い続ける
日々が小さく見える気がした
おびえた僕がうそみたいに
ばかばかしく思えた僕が過ぎたことのように笑ってたんだよ

だから もう
『ありきたりですいません』
なんていわなくても
『ありきたりで大いに結構だ』
とまでもいえてしまうね

ストレス社会
重苦しい負荷
忘れた頃に過ぎている
そして僕は笑えている

きっと。

2007/08/13 (Mon)

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