詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
新しい朝が来たら
僕はもう夕飯の買い出しに行く母と階段の下であいさつをした
ボサボサの寝癖で
小さくおはようとつぶやいた
リビングの時計を見れば
お昼間近の時刻で
だいぶ僕は寝過ごした
やることもない今日は休日のはずだけど
自転車のカゴに溢れそうなほど買い物袋を詰め込んで
帰ってきた母
それを窓から見るともなく眺めて
そのまま二度寝する
このまま夜になって
僕の貴重な休日は疲れた眼のまま
気にもせずただ寝入るだけ
昼も夜も関係なく
夢ですらいつも安らぎを得られずにむなしくなるだけさ
目覚ましの息の根を止めたなら
気だるい朝を迎え
また同じことを繰り返しにまたまぶしい朝陽の中へため息をこぼし出ていくだけ。
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