詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
確かな理由もないのに何故か涙が溢れてきてしまう
切ない夜の雰囲気に寄りかかっていた
町は静かに旅人をいつものように見送った
手を振る君の後ろで町の灯り揺らめいて
まるで僕が行ってしまうのが悲しいように
雨はやさしく降る
置いてきた思い出だけが心残り
それでも僕は迷わず行くんだろう
一抹の不安がじゃまをするけど
それでも夢のために
自分のために旅に出るのだろう
明日からまた明日へと
旅する
誰もが旅人
この予想不可能な道のり
生きる
誰もが同じ
いずれ独りぼっち
誰もが
悲しい 旅人。
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