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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1381] ありがとう
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


生まれてきてそして今日に至るまで
僕はどれだけの愛ややさしさに助けられたのか
気のないふりをして恥ずかしいのか
あくびをするけれど
詳しいところは自分でもわからない

たくさんの愛の中で
それは僕の中にもすくすくと育って
今度は僕が愛をあげる立場になる
そしたら僕に与えられたやさしさをその育っていく花へと
面倒なんていわずに
母がくれたあのやさしい眼差しと
父の大きなあのたくましい背中を
僕もその花にみせてあげよう

尊敬される親になる気はないけど
少しは自慢できるような
そんないなければいないでさみしくなるような
そんな存在感のある
やっぱりいなくちゃねって思わせられるような
そんな親になりたい
不器用でも
素直じゃなくても
大事なことはいつも胸に秘めていて
君という花を
僕の愛の分身を育てていきたい

そして
別れる時
少なからずも
『ありがとう』って言われるような
そんな父であれたなら
僕がいたことも
この世に生を受けたことも少しは良かったかなって微笑める
だから
ねぇ
それまで僕は君を愛し続ける
別れた後もさ
見守り続ける
澄んだ瞳で僕をみるまだ小さな花
いずれ大きな花になって
幸せになってくれたら
あぁ
僕はそれ以外なにも望まない
だから僕はそのために君との今を精一杯生きるのです。

2007/08/24 (Fri)

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