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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1383] 精一杯のきれい事
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


また始まっていく
今日という1日が
また続いていくよ
明日からまた明日へ

始まっていくもの
終わっていくもの
今日は何が始まって
そして終わるのかな

僕の中でもちろん君の中でも
溢れそうなほど感情は心に迸る
消えてしまいそうなふるえる両肩を
僕はそっとそっと静かに抱きしめる

終わったとしても
始まったとしても
その続きはあるから
今日が終わったとして
明日が来ることが確実だとは限らないけど
何があるかわからないけど
生きてみないとわからないから
ほら明日へ行ってみようよ
こわがらずにさ
ほら青空を見上げてごらん

僕が言えるのは
それだけさ
それだけで限界さ
だってだってだって
君の中にはその言葉以上の悲しみが溢れてしまっているから

僕が言えるのは
単なるきれい事
だけれどね
精一杯のきれい事
君を想っての精一杯の気持ちなんだよ
考えた末絞り出した言葉なんだけれど

信じる信じないは
君次第なんだけど
君の気持ち容易くわからないけれど
これだけは言える
『僕は確かに無力だ
だけど、
君を想う気持ちは君のお母さんお父さんに追いつくぐらいあるんだよ』。

2007/08/24 (Fri)

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