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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1399] 恋わずらい
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][得票][編集]


曖昧であやふやな態度と言葉で君をごまかそう
黙り込んでいる雨の中
弱まったりまた降り出したり

憂うつなんだよ
風邪を牽いたみたいに
僕はなぜか心の奥がしゅんとするんだよ
それは別に体に害があるわけじゃない
ただ食欲がなかったりね
気持ちがブルーになったりするだけ

これを一般では恋わずらいというらしい
初めての経験だしどきまぎするけど
確かに僕はこの時から気づいてた
君を好きなんだって
雨降りの道を歩きながら
必死でそれをごまかそうとする
昼間とこれまでの僕が心の水たまりに映った

ああ
僕ははっきり言って君が好きだよ
やっぱりこの気持ち捨て去ることはできないさ

ああ
僕は正常なのかはたしてどうなのか
何にせよこの想いをずっと抱えてはいられないからいつか君に
伝えるなりなんなりするんだろう

ああ
ふとした時に心の水たまりに波紋が生まれる
動揺隠しきれずに
こんなに君といる時間楽しいのに
どうしてなのか場違いな気がして
自分が君に合っているのか考えちゃって
そんなこと気にしない君だけれど

ねぇ
僕は恋わずらい
日に日にそれはひどくなっていく
そして今日もまた
僕は恋わずらい
君に恋わずらい
僕は恋わずらい
溜息ばかりの毎日を送る
君にこの想い伝えられるそれまでは
そしてその想いが見事実るその日まで

僕は恋わずらい。

2007/08/29 (Wed)

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