詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
どうして
僕は生まれて
此処にいるの
どうして
こんなに悲しくても
こんなに傷ついても
立ち上がって
生きようとするの
自分の泣いている顔なんて見たくない
あまりに可哀想すぎて
こんなにも泥だらけになっても
こんなにも孤独になっても
僕は
どうしてだか
自分でもわからないが
歩いていく
この先もこうして歩いていくのだとしたら
きっと
涙なしではいられない
それだけこの世界ははげしい悲しみに満ちている
それが正しい現実だから
答をさがして
僕は迷って
出口をさがして
みつからなくて
しばらく
此処で立ち往生
それでも確実に
僕は
あの遠く光る光に向かって
悲しくても
独りが淋しくても
歩いていくよ
そう誓う僕の瞳には
嘘偽りなんてない
ただ一つの汚れもない
そんな僕だから
きっと
大丈夫さ 大丈夫さ
自分を信じず
誰を信じる 今
きっと
大丈夫さ 大丈夫さ
自分を信じれば
こんな今でも
どんな誰でも
きっと
見えてくる明日がある
だからさ
光に向かって
歩きだそうよ 僕よ
君よ
立ち上がるように
迷いは吹っ切れないさ 誰も
さあいざ 今
出発の時。
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