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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1472] ランプシェード
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君だけにおしえよう
数ヶ月間もしくはそれ以上あたためていた思いを
少しのやさしささえ
どうしてあの日言えなかったんだ?大丈夫の一言も

2人の恋のシルエット
バラバラに描く未来
のぞき込めば見える明日のその先も
これから先のこれから行くつもりの
まだ見ない遠い未来の幸せな筈の風景

途切れ途切れのショート・ストーリー
さぐり合うお互いの胸に秘めた気持ち
一度きり本当の自分さらけ出した
夜は長く続いたね

僕らランプシェード越し向かい合わせで
くだらない話題さえ今は欲しいくらいさ
今夜はちょっぴりロマンのある夜だから
星ほどのプレゼント
うまくは言えない気持ちごまかすように

君だけにおしえよう
数ヶ月間もしくはそれ以上あたためていた思いを
少しのやさしささえ
どうしてあの日言えずに終わったんだ大切な一言

寄り添うはずの未来に2人恋せず離ればなれ
きつめのブランデーに酔いつぶれても
心の底では痛いくらい感じとってる
悲しい恋の終わり
ランプシェード越しの投げたままの会話
決して戻りはしない独りぼっちの網あて
戻ってくるのは僕だけの声だけ 声だけ
ぬくもりのない未来に今うつろな瞳で(め)で生きる 生きる。

2007/09/15 (Sat)

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