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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1534] いまもこれからも
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕らはいったいこの先
どんなふうにバラバラな日々を送る
懐かしい昔を時々思う
涙したり笑ったり当たり前すぎて
でも少しだけ今なんかよりは
ずっと微笑ましい日々だった気がする

歳を重ねるたび心の中で何かが色褪せてく
思い出というのはどうやらもう
使い捨てのカイロのように暖かさなくした
気づいてみれば本当に早かったと
まだそんな歳でもないのにぽつり呟く

いまもこれからも
こんな毎日が続いていくのかな
窓をおもむろに開け見えた街のネオン
変わっていくこと思ったよりせつない

夢も理想もない
未来を選んだのは紛れもなく僕
履きつぶした靴も洗うことさえ面倒で
ただ忙しく繰り返すための日々さ

僕があの頃夢みてた未来とは遥かに
似ても似つかない未来の中で
溜息をきりもなく吐き出して
くだらないことで時々笑うくらい

いまもこれからも
そんな毎日を繰り返すのかな
思い出はあまりにきれいすぎるから
考えてみるとちょっと悲しくなるんだ

あの頃の友達はどこでどうしてるのか
電話する気もなく詮索する事などしたくなかった
それぞれの未来の中で
いつまでも思い出は輝いてるから
悲しい現実を生きてる僕のせいで
思い出を汚してはいけない
いつの時代も思い出は綺麗なものだから

いまもこれからも
僕はそうやって
日々を暮らしてく
ずっとこれからも。

2007/09/25 (Tue)

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