ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > おつかれさま(前半)

甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1552] おつかれさま(前半)
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


どうして僕らは空高く飛びたいと願う?
どうしてキミがこんなに尊く思うんだ?
理由なんてなくてもいいじゃないか
愛する理由やそれぞれの持つ夢なんて
二つとも同じように追いかけたいから
つかみたいからさ
それだけで
いいじゃないか
理屈なんかじゃ語りきれないものがあったって
いいじゃないか

涙はじけて落ちても
笑顔がむなしくても
それがきっと答だよ
結果ばかり大事にしてないで頑張った自分をたまには認めてあげな

答ばかりに拘りすぎて
この世界はいつだって
答を大事にするから
頑張った自分が
思い悩んだ時間がいつの間にか見えなくなる
誰にもそのがんばりを認めてもらえないならば
せめてバカって思われるほどにほら自分をほめてごらん
よくやったって
僕は笑わないから
むしろ涙で目の前がぐちゃぐちゃににじんでしまうほど
胸の奥が熱く熱くなるから

僕はその時その瞬間
キミを抱きしめよう
そしてこう言おう
何度も何度も
僕だけは認めるよ
キミが頑張って得られるその結果以上に
キミを認めるよ
そして涙声でつぶやく
あぁ
「おつかれさま…、頑張ったね」

今はキミの悲しみ癒せるもの
心からの言葉
それくらいしか思いつかない
その自分の非力さに悲しくなった
だから後ひとつ
本当はごめんねも言いたい
こんな口だけの無力な僕を許してほしい

2007/09/29 (Sat)

前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -