詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
長い夢から覚めた僕は
少し汗ばんだ頬を拭いた
不安だらけの道はまだ
果てしなく続くのさ
今
少しずつ死へと近づいてく中で何かを失いすべてを失い
傷だらけのハートが泣いている泣いている泣いている…
深い深い深い深い闇の中から
叫ぶような喚くような声がする
それはいつかの日の遠い幻さ
だれもなにも解ってくれなくてもいい
はらんどうの中を歩いていくのさ
俺だけが解っていれば
いいのさ
他の奴にはわからない
わからない…わからない…わからない
歯茎を剥き出しにして尖った牙をむく夜
僕は月にみとれながら
終わりにそっと目を凝らす
ああ
目を凝らす。
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