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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1758] 春夏秋冬T
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


春が終わり
夏が終わり
そして秋がきても
早いもので
もう冬が終わろうとしているところです

冬のさえた空気と凍えた両手も
春になれば花が咲き暖かい風が吹くでしょう
秋は遠い思い出を振り返り過ぎ去った季節をしのぶ季節
冬にそなえ冬の訪れを近く感じたならこたつの支度をそっとするのさ
どんな季節も僕にとって何度訪れても今年の季節はこの人生の中で一度きりしか感じられない
毎年違った出来事それぞれの季節の中で感じるものは異なってこそ美しいもの
だから思い出すたびにこんなにも涙してしまう
冬の終わりには新しく始まる春の生まれるその息吹に来年もまた美しく素晴らしい年でもありますようにと願うだけさ
冬が終わると同時に
失ったもの
逆に得たもの
いろいろあったねと話す僕と君の春夏秋冬はまだまだ続くようです
悲しみ喜び変わらず繰り返し変わらないものそれはふたりの願いであるように
ずっとこの愛だけは
変わることなく胸の中でどんな季節になってもどれだけ時がたち時代が巡ろうと
僕たちの明日はきっときっときっと輝いてるはず
やがてくる新しい春は去年よりずっと暖かい風を吹かせ
前よりも増して君への愛を 思いを深まらせていく
遠いあの誓いを結んだ季節をいま思い返しながら
僕は君と思い出の場所から遠ざかり月日が過ぎ去る悲しみに引き返すことなどせずに君との今をしっかりかみしめ歩みだしていくこと
新しく訪れる春に
思い託しながら
このまま 変わらない愛を胸に未来へ進み出ること 君にいま誓ったばかりです
そして
僕は当たり前のように季節を感じながら
いつかこの世界を去らねばならない時がこようと大事なのはそんな事を悲しんでることじゃなく今この時を精いっぱい目いっぱい生き抜くことが大切だと思いながら 君との春へまた気がつけば夢から覚めたように頬に吹く春一番

2007/11/24 (Sat)

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