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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1772] 太陽よりも熱く涙より冷たく
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


うまくいかないことばかりの毎日の中でいらだちをおぼえ頭の中で受ける世界の印象はいつでも面倒で億劫な息苦しい世界
行き場などどこにもない運命に何もかも左右されて心を縛られた壁ばかりの理不尽な世界だった

わからない疑問や答の出ないことにいらだつのはもうやめにしたい
そのたび流す涙だってホントをいうと流したくないし気だるい人生など早く終わりになればいいと都合のいい世界じゃないからと笑っていた喜びにさえ泥を浴びせるその投げやりな僕の瞳はもはやあの頃の純粋な輝きなどもう微塵もなかった

けれど そんな汚れた僕だったとき
君の言葉が救ってくれた 深い深い闇から
手をさしのべてくれた血の通った
暖かい手で僕に大丈夫?と 微笑みかけながら
うれしかったよ
ホントに
うれしかったよ
あれほどの大きな大きな喜びがこの先はたしてあるでしょうか?
そして
ぼくらがこうして日々を繰り返しもしも夢に破れ途方に暮れるようなとき君は果たしてそれでも大丈夫?だと嘘偽りの無理のない言葉が言えるでしょうか?
僕はそのとき愛だなんだと本気で笑って過ごせるのか?
今はわからない
そのときになってみない限り
まだわからない

けれど
今はそんな絶望的な混沌に満ちた明日を想像しなくていいし済むから
あの時 今も
君がくれた言葉が永遠にずっとすぐそばこの耳に響き続けてるように祈りながら僕はただ叶えたいときれいごと並べて思うばかりじゃなく
先のこと起こりうるいろんな可能性も考えて最悪のビジョンが現実にならないように祈るだけさ
今は
今は
ただ祈るしかないだけさ ああ

2007/11/26 (Mon)

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