詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
静かに瞼を閉じれば明日のことや未来のこと思いうかぶ
期待と不安を胸に抱きながらぬぐえない涙を時おり流し
いやせないような深い傷も抱え込む
それでも時間をかけていやしていこうと僕は悠長に思いながらもそういう君の言葉に僕はまた涙してしまうんだ
もう迷わず明日にゆけるねと君が指さしたその先に光がみえた
それが明日へゆくための扉なんだね
夢をみる 眠りにつく夜になって
僕は気が付けば眠りに落ちていたよ
今日はなんだか疲れてしまったから
今日と何ら変わらない日々がこの先もずっと続くんだね
誰かのやさしい言葉にときに励まされながらきびしい言葉で背中を押されもするさ
もう何度夢をみたかこれからみる夢はどんな夢なのか
それとももう昨日みた夢で最後の夢だったのか
早くしないとなんだか誰かに先を越されて自信なくなるような気がして
それがいやでなかなか前に進めなかった長い人生という道の中で歩き続けるその中のだだの一歩がなんだか重くて踏み出すのもやっとって感じ足並みはひどくのろまでみんなと楽しく笑いながらそろって歩くことも許されないこの淋しさ
誰か埋めてくれないか
そっぽ向いていないで
何か僕に教えてよ
優れた答じゃなくてもいいから教えてよ
僕の瞳に映る長くのびた道が 目を閉じただけで暗闇に包まれて 安らぎにかえるけど
つかの間そうもいかず目を開ければまた長い道が見える 不安になる
今 僕になにが足りないの
その足りないもののせいでなにをこれから失うことになるの?
失う前に知りたいよ
たとえなにを犠牲にしても もう僕には手放しても困るものなんて何ひとつないから
潤んだ瞳で見つめた世界(けしき)がオレンジなのはもう日が暮れた証で
確実に僕は限りある時間に命を削られ年を吸い取られていることの証明さ
これからどこへ進んだらいいの?
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