詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕のこの想いは本当に伝えたい人の胸の中にもし届いたとき
それはどんな風にどんな形になってその人の元へ届くのかな
そしてその想いを受け取った誰かは返事が
そうであってほしいなと思ったのと違っても
どんな風に感じてどのくらいその人の胸の中で膨らんだんだろう
僕に向けるイメージはしぼんだのか
それとも膨らんだのか
その答を知ることよりも聞きたいのは思ったのと違っても
それは君の考えた末の想いだろうから
とがめたりその想いに対してどうこう言うつもりはないんだ
どうして
涙は流したくないのに意識とは関係なく感情ですら抑えられないくらい
あふれでるんだろ
その涙がうれし涙ならば止めようとはしないけれど
流れても心地よい
長い間ずっと1人の人にだけに思い続けてきた願いなのに
それだけの長い時間なんて無意味だというように一瞬のうちに
終わるのだけ早くたった一言でその想いの全てを 涙した日々を 胸を焦がし痛めた毎日をあっという間にまばたきするように終わるだけ
後には悲しい思いだけある人へ向け続けてきたその思いは行き場を失って
心をさびしくゆらゆらさまようのさ
さよならの風景はただ青く淡い色でその世界を染めるよ
喪失の想い 影を見れば僕と同じように背中を丸めていた
その場に似合うのは愛の歌じゃない
きれいで明るい極彩色でもなく それより薄い中間色でもなく全くといって良いほどの味気ない褐色で
今 この世界を染める
夕暮れの紅でさえその色のきれいさを失い
僕の瞳から取り去り
そっと終わりを風にして吹かせるそれは黄昏の風
吹いては消えて吹いては消えて
なくした去りゆく愛の背中を 想いが溢れ出し涙になる
心を刺激するように
ああ ふるえて
さよならが悲しみつれてくる 心を 青く淡い色で染めるよ 今もさよならはまだ僕から離れずにある
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