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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1804] 青い情熱の炎
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


消えない不安や底のない孤独(やみ)を抱いた心
ときに土砂降りの雨の中社会の水圧でもがいてももがいても
なかなか前に進めずに
それどころか逆に引き戻されるばかりで
彼方に光るあの夢も理想のままで終わるのか悲しい想いをほろ苦くもどかしいような気持ち胸に秘めたまま
歩いていくというのか
沈んだまなざしの先
うなだれた肩にそっと差した陽射し
何も言わずただ手をさしのべてくれた君
ずっとずっと今でも心の中で思い出せば涙がでるほどうれしかったんだ

あの日 僕の中で輝いていたはずの希望に満ちた未来をもう一度追いかけてみるかなどんなに遠くてもまだ間に合う気がするから
宛のない旅路はそんなふうに頼りないけれど
きっとまだまだまだ僕の中にある夢をつかむため歩き出す勇気
情熱の炎までは消えてはいないから
今歩き出せばきっときっと明日には歩きだしてよかったと思えるような一日が僕におとずれるから
夜明けがきたら旅にでるのさ
そりゃ不安はあるけど
希望だってあるから
ピンと伸びた広い背中に限りない夢を抱え
未来へと歩きだしてゆく僕は旅人のように明日をにごらす絶望に打ちひしがれたとしても何度だって傷ついて涙しても立ち上がれるさ
それがつよさというものだと信じて
また今日も空の向こう昇りはじめた朝陽を見て僕はそれでも負けないと誓うから
新しいこの今日という1ページにささやかな願いたくしまた歩き出すのさ
深く深く息を吸い込んでやがておとずれる未来を瞳に映して歩いていくんだ。

2007/12/07 (Fri)

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