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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1821] 思春期の苦悩と迷い
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


いらだちは愚かな自分を生み出す
大切な人にさえ八つ当たりをする
焦りは後々にも影響して全て崩す
焦れば焦るほど自分を見失ってしまう
今まで築き上げたものまで叩き壊す
とがった心はやがて固執した思いとなり
それは孤独という強固な壁で全てを遮るように隔て深く底のない闇を生む
耳障りな外世界との隔たりは忘れた頃になればなくなるけれど忘れた頃にならなければなくならない
それまでは思春期のトゲトゲした心の闇を抱えたままたくさんの苦悩に苦しみ迷い迫る将来のいらだちと不安からか近づく励ましや慰めも全てが耳障りに聞こえ手当たり次第に物を壊す無関係の誰かも傷つける
そんな思春期の頃の僕は少しずつ時期を越えるにつれ闇もはれ消えていった
だけれどその時期が過ぎるまで苦悩の日々は続いた 続くんだなと考えたりもした
心の中では閉じこめられた本当の自分が正しさを正しいと思えるやさしい気持ちを持った自分がいるのに
それを思春期の僕が遮るように引っ込ませいつも操られたみたいに暴れ放題だった

だけれど闇はいつかなくなり
そんなだった自分がばかばかしくも思えるようになった頃
いつかそんなだった自分のように闇を抱える誰かに自分もそんなだったくせに嫌悪感やうっとうしいと思うのに思春期という時期の気持ちの名残が抜けない人たちをバカにしている
そんな自分がいちばん幼いなと思いなぜかおそろしくも見えたもう操られてないもう片方の心の中のやさしさを重んじる事のできる片端の僕だった。

2007/12/09 (Sun)

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