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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1856] 退屈な食卓・憂うつな晩酌
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


何も見えない暗闇に立ち尽くしたまま
愛想つかされても世界が終わるわけじゃないけどなんか悲しかったあのころは
でも今は君がいる
見つめた先にまぶしい光放ち僕に微笑みかける幸せがすぐそこに当たり前じゃない特別が
ちょっと手を伸ばすだけで 伸ばしただけでほら頬なでられる柔らかい陽射しの中にそれは咲いてた
移り変わる季節流れゆく時間は永遠じゃないけど
それでも歩いていくんだ終わりまで僕は
心の奥でさらさら光りながら流れてゆき生まれ続ける気持ち満たされていくよ
満たされていくのが分かるよ 今あの日求めていたそのままの幸せが瞼を開けたら開ければここにある
そこではじめて分かるよこれがあの日望んだ何ひとつ違わないずっと求めていたそのままの未来の景色
今見てるよ
今見てるよ
その瞬間に光り出した胸の奥ざわめく街並みも止まるほど
僕は君に夢中だった
君だけを見てた
君だけを見てる
街並みから遠く離れた広い原っぱで世界は今も動いてる
青空の向こう
僕らを包む母なる大地
青い地球が回っているのさ ずっとずっといつまでも回っていてほしい
君がねぇそこで僕に笑いかけるように
当たり前な微笑みをくれるように
僕もその微笑みには微笑みを返すように
そんな瞬間
そんな時間
いつまでも大切にしたい
永遠にもずっと続くようにと僕はせめて限りある人生ならばそれならば終わりある時をせめてもの慰めに世界でいちばん世界中探してもこんなステキなパートナーはいない運命の君とふたり楽しみたいと誓うように少し微笑みそっと瞼閉じ
君を見てまたいつもの日々に帰るその前にずっと見つめ合って笑いあっていたんだ
笑いあっていたんだ
ささやかで小さな幸せでもステキさ
そんな幸せを分けあいながら心が満ちていく音を聞いた
そんなステキな音を耳にした 君とふたり 耳をかたむけて

2007/12/16 (Sun)

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