詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
悲しいかな力尽きる寸前になってはじめて見えた本当の答
愛が求めていた事
もう先はない
もう息絶える僕に明日はない
それでも加速していかざるを負えない日々
それもいつかは幻になるのかなぁ
それはやがては幻でしかなくなるのか
立ち止まるこの足はそれでも次の場所を指し示すのに
次なる場所へと進むしか道はない道はないのか進めとただ言うように時は次から次ぎへとずっとずっとどこまでも続いて行くだけ
過ぎ去って行くだけさ どこまでもどこまでも彼方へ
本当に描きたい思いを描けずに終わるのはしのびないのでせめて弔いの言葉だけでも下さい
ほしいのさ 限りのない大いなる歓びで命おしまいになる前に目を永遠に閉じ闇に落ちるまでこの世界を染めてくれよ
厳しさの中に残るとめどなく限りない愛情に気づきその後の涙込み上げてくるほどの静けさ何かわかった大切な何かが…
一度むりやり閉じられた扉は二度と開かない扉は心には声すら届かない全てを遮る耳栓を心の耳にはめてまだまだ苦しい日々は続きそうだ
いつまで閉じているつもりなんだ僕はまどろみの中へ落ちてゆきふいの風を立ち止まらせる時の中
後もう少しでゴールなのにその直前で走る足を止め僕はあきらめてしまった
あきらめてしまった事も君に傷つけてしまったことも全て事実だから
忘れられやしないし消えない
何もかもわかっていたんだ本当は僕は
目を閉じ 耳をふさぎ心に耳栓をはめて声を遮るから何も聞こえない 何も届かない
やさしさだけに涙を流すとは限らないからあふれる涙は次の瞬間あなたの言葉にあふれる涙言葉を失い何も言えなくなるから抱きしめるんだよ 言葉がない代わりに 抱きしめあって心に直接この語りかけるように心を伝えるんだよ
あふれる涙でにじんだ空と景色は涙と溶けてにじんだ
あの時の夕暮れがいつもよりきれいに見えた
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -