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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1984] よかったなあ〜
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


泣きすくんでしまいそうなのに そんな想いで浮かべるつらい気持ちで浮かべるしかないようなもどかしすぎる笑顔だけをただ残して 残して立ち去る愛をなくしても涙はみせない君の前では 言葉もなく涙こらえる後ろ姿思わず早足になりやがて駆け足になって振り返って気づいたときにはあのまぶしいくらいの笑顔は今じゃぼやけた雨の中の最悪の視界みたく見えなくなる思い出の中に消えて記憶は遠ざかって思い出したらもうこんな歳でさあまりに懐かしすぎて弱虫の僕はわんわん泣きながら見上げた空に月ひとつ昇って静かに輝き泳いでいくのが見えました 悲しい空 やさしい気持ちで見上げればやさしくなれる言えないまま自ら勝手にあきらめつけたあの日の情けないこと忘れられないでも美しいいい思い出に時間はかかっても少しずつ変えられたなら変えていけたなら 良いなと僕は心から思ってる ずっと変えていけるまでそんなもどかしい気持ち抱えながら生きていくやっぱりそんな想い抱えて歩くには長すぎる道だからそんな重い肩の荷から解放される日を待って 待って 待ち続けてるのさ 待ち続けてるよ 僕は
それまでは君を好きな僕で勝手だとは思うけど いさせて 記憶にいさせて 思わせてよ ねぇ。

2008/01/06 (Sun)

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