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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2004] REALというROADSHOW
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


風のように旅をする
時に僕らを苦しめる何かを葬り去ってしまえ

忘れてしまえばすべてなくなってしまう
そんなのイヤだからそうなる前に何か手を打たなければ

君だけのヒーローになりたくて
憧れているのは
そんな人になるために毎日生きているのさ
描き出せば案外思うよりすてきな絵を描いていけるさ
やる気の起こらない僕らは少しだけ空を見上げて息を吸い込む

僕が紡ぎだした数あるメロディ
君のハートを埋めつくしていく
僕こそがもう描いて行けそうな気がして描いてみれば君が僕の被写体のようにアイデアその物さ

有り余りすぎて本当に描きたい何かが見えてこない その描きたいものがなんなのかさえもわからない
でも確かにたくさん描きたいものがあるのは事実さ
これからも見えない何かを描いて行けたらいいなと思う

時に満たされない気持ちは未完成の絵のように苛立ち
互いを傷つける
この見失ったものはこの瞬間を逃してしまえば永遠に
手にできないというのになぜかすべてが幸せな絵を描いたつもりなのに悲しい絵に変わってく
そんなもどかしげな毎日を送る僕この胸のせつなさは何かを楽しみにして待つ歳を踏み越え喜びよりも多く増えていく

リアルというロードショーの中では僕は
ヒーローになれなかったボロ切れのマントを背中につけた
偽物のまったくカッコ悪いヒーローさ

だけど君だけのヒーローなのさ
それが君だけのヒーローになるということ
せつなさは当然の結果だろう それならば僕は笑うことだってためらいはしない
もう ためらいはしないよどれだけ悲しくてももう泣きわめく歳じゃないからそっと潤んだ瞳に大人気なく思いながら そんな気持ちサッと胸の奥に押し込めるもう二度と戻れないそんな気がしても僕はもう大人だから平気さ強がりじゃない 自分との誓いなんだよ流れてく日々を指で数える。

2008/01/12 (Sat)

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