詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
何か忘れてること思い出す たとえば懐かしい過去(むかし)のことを
こんなに胸の中には悲しみがあふれてるというのに
なぜだかためらう心を押さえきれずに時々立ち止まり路傍をさ迷う
すてきな声でうまく歌を歌ってみたいと思えば思うほどに下手になる 不思議なもので
かといって自分出して豪快に歌ってみれば失敗するのは歌わずとも見え見えなのに むずかしいね
どうすれば無理なく歌えるのか
そのことに迷っていた時々答を出すのに
この歳になって本気で熱を上げ 時折放り出したりするも生き急いでしまって焦りが隠せない
日々、遠ざかる思い出
今日もまた過ぎてく
僕の想いをここに置き去りにして
心をさびしくさせる
独りのままで夕暮れがあまりにきれいすぎてこみ上げてきた想いをせき止められずに泣き出してしまった 本当は笑っていたかった
心がさびしくならないように
行き場を見失わないように 自分自身に迷わないように
道しるべ代わりの目印のように歌を歌ってあげます
なんて悲しいんだろう…………………。
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