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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2065] ただひとつの汚れもない白色
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


あの日
あの時 もしくは今
してしまった過ちはしてしまったらもうしてしまった以上は
こうする以外にないから仕方ないから
つまりそうこうするしかないから

白紙に戻そうよ
やってきたこと
過ごしてきた日々
もう一度最初から
もう一回最初から
やり直そう
やり直そうよ
嫌かい?
間に合うよ今ならば
時間は戻れない
過ぎ去った時間は取り返しがつかないし戻らないけど
やり直すことはできるから

そう過ちや罪をかき消すように 今度は全うに人生を送りたい
だからこそ やってきたことを忘れず今まで以上に重く受け止める 今僕はその罪や過ちをしっかりと背負い 落とさぬように生きるよ
それはいくら過去のことになってももうやってしまったことはやってしまったことだから
変わらないから
それは

だから だから
だから だから

だからこそ

やり直し 逃げたりおいてくんじゃない
忘れる為じゃなくそんな自分ともうやりませんという謝りと償いも含めた上で自分の中にいるそんな悪い自分と決別するべくさよならする

何もかも生まれ変わるために白紙に戻すんだ そのための償いです
私のちっぽけな人生すべてで償いすべてが償いのためにもうけられたようなことも同じ時間です あの時からずっと
これからは正しさを持った大人である身も心も真っ白な静かに安らかになれる時を死を待つためのとても退屈すぎるがとても休まる人生でいちばんもしかしたら落ち着ける今までの自分をちゃんと振り返り見つめ直すことのために与えられた終わりに近い終わる前にわざわざ与えられるためにある最後の時間かもしれないな

この真っ白い時間はこの世で最も もしかしたらいちばん 私たちが想う汚れのない本当に純粋な白に近い白なのかもしれないんだなぁそしてある日突然予告もなく訪れ命を持ってく死を待つ。

2008/01/20 (Sun)

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