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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2090] ふたつのちいさな光
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

もしも君が困っていたりしょげていたら
誰か助けになってくれそうな人をさがせ
えっ?いないならば足踏みして外へ出かけてみよう そして憎みあいさげすみあう誰かの姿を正しいなんて間違っても思わないから

その胸の奥にしまった気持ち もう一度引き戻したならば
君に伝える為に今から君の家に 抱えて
持っていこうかな

真っ白な汚れもない澄みきった心 んなのは幻想だよ
なんて悲しいことを言わずに全てをゼロにしないでね

君がいつか大人になったなら知ることだろうどうしてあんなに周りが僕を心配したのかってことに痛感する未来になるさ

巧みな僕の饒舌(じょうぜつ)の片隅に二枚舌の君は少し不慣れな手つきで空に浮かんだ星をつかむ
やさしい歌がいつか僕らの心のわだかまりをそっとやさしく紐を解(と)くように解(ほど)いてくれる
そう今でもずっと信じてる
揺るがないプライドが姿を変えた形なのさ

見えない闇の向こうに一際月に負けを劣(おと)らず輝きを放つ'ふたつのちいさな光' きらきらと遠くの宇宙(そら)に見えたならすてきだね
通り過ぎるように早足に季節をさらう瞬間のまばたきをゆっくりともっともっとできたなら少しは僕らの命は長生きできるし時間だってきっとずいぶん違うのにな つかの間その喜びは歌になり いつまでも心の中に響き続ける跳ねまわるメロディに変わる あの日巡り会ったときのときめきを忘れないで 閉じ込める永遠の中に素知らぬ表情(かお)をして僕の注意をほかのなにかからかんたんに君にうつす 小悪魔みたいに魅惑的でかなのかわいさで魔法のキッス 僕はいつもまんまと雰囲気にのせられて大概(たいがい)のことは許してしまうの 甘えちゃうの この世界で回り続ける常識は窮屈なんだ 覚えることの多さに時々弱音を吐いてる でも君がいれば百人力さどんなにツラいときでも不安さえも泡になって

2008/01/28 (Mon)

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