詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
さよならの旋律が雪の降る町に響き
流れゆく季節の狭間でかすかに揺れた
もう出逢うことのない巡り会いだから
別れたら二度と今日には逢えないんだ
忘れ去られた記憶の片隅にそっと片づけられたぬくもりがある
私はもしそれを手に入れていなかったら今頃こうして笑っていることも難しかっただろう
そう思うと感情とは裏腹に自然と心から次々に気持ちがわき上がりこみ上げるように涙になってあふれこぼれてきた
そうあれは雪が降るいつかの…今はもう遠い遠い過去
つかもうとしてもあがいてももう手の届かない戻らない
今からじゃ時が経ちすぎてやり直せもしないそれは遠い昔に置いてきた光り輝く宝物…そこはあの頃の僕にとっても今の僕にとっても変わらず大切なこれからも変わらないであろう大切な永遠に守るべき忘れちゃいけないただひとつのより所…思い出の場所ぬくもりが最後に帰る場所でもあるのさ
胸に抱きしめて
これからを歩いてゆきたいよ
僕は生きていきたいな
これからの道 過去へ思いを馳せる気持ち過ぎ去る流れに遠く遠くなっても抱きしめるべきは変わらないことでそんな気持ちひとつくらいいつまでも終わったらなにひとつ持ち帰れないからせめて終わるまで忘れないものこの過去だけは抱きしめていたいそれがたとえ明日を曇らせたとしても抱きしめていたいそれくらいきれいな魅力ある思い出なのだからさ
慌てず焦らず誓うのは今も昔も変わらないかけがえのない大切なそのひとつひとつすべてがどれもきらめく記憶の欠片
いつかいつか終わりが来るときまでに解こうと思った疑問というそれはそれでもたくさんはないから自分の中だけにあるたったひとつだけの答出すまでくたばれはしないのさ
解けない謎もいつか解けるそう今は信じていたいのさ 歳をどれだけとろうがそれだけは絶対に忘れたくないことのひとつ 他人との誓いは忘れても自分との
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