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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2199] 繋がりという輪の中で
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


手と手を結ぶだけじゃなくて心と心を結びあおう
手と手だけならいつでも結ぼうと思えば結べるから
嘘じゃない言葉をつかって後ろめたさがないように誰かに本当の気持ちをたまには告げてみよう

繕ってその場をしのぐだけなら誰にだって出来るのさ
屁理屈ばかりがこのごろ板に付いてきたそれははたして出来すぎた偶然かな
それにしては出来すぎなんだよなあ
いつだって身に降り懸かり起こる出来事は偶然からの導きなんかじゃなく
すべて自分が導き出した結果でそれがいやだろうと何だろうと真実に変わりはないから

繋がりを断ち切って生きていこうだなんて無理なのさ
人はいつもどこで誰かと繋がりあっている生き物だから
その繋がりを断つことなんてどうやったって出来はしない
繕うにも繕った場所がどんどん繕いを繰り返していけばいつかは破れかぶれの僕みたいにもう繕えなくなるほどにほつれは大きくなる
嘘だって繕いだってなんだって悪いことや後ろめたいことを隠したまま欺き続けたり繰り返していくことにはそれなりの限界があるらしい
いま 繋がりという輪の中で嘘の全くない世の中じゃ繋がりもほどけちゃうね
ユーモアと嘘の両立は難しいけど嫌われない程度なら必要だから ほどほどかぎりぎりのラインでつなぎ止めておくべきさ
継ぎ接ぎだらけの繕った場所からどんどんほどけていって嘘ばかりついてみんな嫌気がさされて気がついたらひとりぼっちなんて寂しすぎるから 仲間でいたいと思うのならばそれなりの誠実さと礼儀正しさを持ち合わせてわきまえとかないとだめらしい 友情は続かないし関係ってそんなもんさ 弱さや引け目を持つことも大切で思うより単純な理由で繋がりや関係はぷっつり切れてしまい終わってしまうんだよね だからいつでもどんなときにも相手にあわせるんじゃなくて仲違いしない程度に繋がりを保ちそんなより良い関係でいたい。

2008/02/18 (Mon)

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