詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
君の言葉
僕の言葉
いつでもいつでも
胸にずしり重く
鋭く突き刺さる
信じていた人や
愛し合っている人や
愛や繋がりが近ければ近いほどそして深ければ深いほどに
そのときの傷の深さや重圧は変わってくのさ
だから欲しくない
そんな言葉は
いつでも結構さ
だけれど時々言ってしまうのは何故かなあ
愛してこんなにも愛しているのに
こんなにも近くにいてこんなにも深い関係にまでなったというのに何故かくだらなくひょんなことで亀裂はできてそこからすれ違いは始まってたんだね もう
その時から行き違う運命だったのかなあ
心無い言葉ひとつのせいで 僕のせいで
君は傷つき深くふさぎ込み心の扉閉め切ってしまった
そこには僕や他人からの同情や慰める余地はなく それほどまでに傷は深く僕が自ら種をまき放ってしまった言葉の代償は大きく
多大だという紛れもない証なのだろう
もう言い訳や屁理屈やごまかしなんて頭の中付け入る隙もなく入り込むのは切なさだけ
よぎるのは君の悲しい悲しいひとり泣いている姿 孤独な背中に…ぐしゃぐしゃの泣き顔だけさ
僕までそれ考えたら泣けてきた
言うんじゃなかった今さらになって身勝手にも後悔が胸を突き深い深い悲しみの感情が形になってこぼれ落ち次から次にあふれ出す思い
とまらない気持ち
どうして何でなんだろうそう思っても自分の愚かさに悔いるばかり愚かさをのろうばかりの僕は何もできずにそれどころかあたかも逃げようとしていた
君の涙してる顔があまりにも鮮明すぎて…悲しすぎて…かける言葉など僕にはその資格さえなく思えたゆえ
だから何ひとつ言えることもなかった
君の気持ちは身勝手だけど君と同じくらいにつながりから離れた今でも少しの間だけでもあの日心からつながっていた僕にもその痛みは悲しいくらい胸を刺し僕にもその痛みを心に直に容赦なく伝えてるから。
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