詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
はじめての恋にはじめましてと言いたい
はじめての扉を開けたその先には何が待っているのかな
何が広がっているのかな どんな出来事が僕を待っているかな
誰も想像も予想もできない明日が待っている そんな気がするから扉を早く早く開けたい…明日に早くゆきたいって思うと明日早まる足取り急ぐいろんな想いがごっちゃになってしまう日も歩き出さずにはいられない理由を見たのさ それは明日にあるはずだと思ってひとつずつひとつずつ 見えないからこそ やってみよう考えすぎれば出来るだけ思いたくないってことも予想の範囲に不安として含まれてしまうけど見えるって保証はどこにもないけれど 想いさえしなければ傷つくことも今こうやって傷をふさぐため苦しんでる時間さえ有り得なかったっていうのにたまに一段落して落ち着いたと思ったらまた休んでる暇すら与えないとばかりに時は残酷で悲しいことや面倒なことを僕にはこばせるよすこしずつすこしずつ始まりの季節の足音がかすかに案外近く聞こえた気がした 始まりの季節が風にのり何度でも遠い記憶を空に映すのさ そして僕に伝えるよまたそう何度でも何度でも思い出せなくなるくらいはるかな記憶は永遠に安らえないもどかしい名残として僕の心にほろ苦くいつまでも消えず残る だけれど遠く過ぎてしまったことは今さら変えられもしないからずっとずっと背負い続け共に歩くしかない 忘れられもしない記憶の障害 これからゆくその先の日々にさえも影を生み歩みを遅らせ時間をどんどん遠ざけて苦しませ続けるどす黒い陰謀(おわり)の臭さ匂わせていつの間にか今はきちんと映る瞳からも消えゆく世界 この身さえも炎に捧げいつの日かくる終わりに僕も為す術もなく朽ちていくのかそう感じさせ匂わせる始まりはまた新たな希望と一緒に不安もはこび光を影を差す誰にとっても等しく違いもないままにはこび届ける形として見えない風が心に時に冷ややかに吹く。
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