詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
人はいつでもいつだってどこにいたって
時間からは逃げられない追いつ追われつの中さ
限られた時間が今日もまた僕からさよならの言葉さえないまま 終わってゆくよ
消えゆく後ろ姿さえ見えないけれど
人はいつも時間を見て終わりそうな時を知る
人生の終わりも
時の満ち引きも
眠りにつく前に
全てはゼロにまた戻る
そしてまた新しい今日を書き込む
今日という1日を見えない人生帳に書く そうやって繰り返す毎日がいつの日か幻となる日まで
いい人生だったなと生涯を閉じ終わる日まで続くんだね
こんな退屈ななんの面白味もない日々がやがていとおしくなってくるこれから歩いてく残りの時間より遙かに多い年をそれだけ削って生きてきたはるかな今では遠くなってしまった過去のことをしみじみと語る歳に僕もなるのかな
みんなそうであるように みんなそうなるような平等の元にいつかご愁傷様とお別れのさよなら言われるのかな そしていつかジ・エンド
誰かが覚えててくれる限り僕と世界とのつながりは表のままだけど 誰も知らなくなる忘れ去られたその日にはその瞬間に僕の存在は消えて第二の死が来るよ
だから少しでもみんなに知られるように覚えてもらえる時間が長くあるように有名にならなくちゃね だって全然有名じゃない平凡な奴は誰かにふいにでも考えてもらえないくらい家族や身内の人たちが消えたなら…それも時間の問題 忘れ去られてしまう僕の存在 だけど大切なものはいつでも胸の中にあるらしい
世界に刻まれた見えない証…だから有名じゃなくてもいいやって 平凡な奴のまま棺桶の中に入るよ それで良いよと今は思える 全てに忘れ去られてもきっと僕がいたことまでは絶対に消えないさ
みんなみんな同じさいつかは忘れ去られるけど ひとりひとりみんな同じでその存在したんだここにいたことは紛れもない真実それが答
僕を動かす時が止まるまで。
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