詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
本当の僕はどこにいるの? ここにいる僕は本当に僕なの?
僕はこれからどこに向かうのだろうか
自分でもわからないのに他人にわかるはずもないよね
僕はいつか跡形もなくなってしまう
僕はここにいただけの人になるよね
いつかは全てどんなに楽しい記憶でも
全て全て滞りなく過去になり遠く流れ去る 時の渦の中へ
永遠にかえらぬ暗闇の波間にただよう貝のようにただ深い深い海に沈んでひたすら砂の上で寝てるだけ そんなら今と別に変わりないから死んでも生きてても同じだね
孤独な心 誰よりわかってるのはもしかしたらほかの誰でもなくその孤独な心抱えている自分自身だけかも 孤独な自分が自分には一番の理解者かもしれない
だってだって いつでも自分は自分には甘いし 厳しい言葉もかけやしないし
これほど理解してくれるのに似合った理解者はほかにはいないし考えられない 裏切らない自分だけはいつも味方さ
なんて言ってても戯れ言でしかなくて
悲しみはごまかせばごまかすほど深く重く僕の心にのしかかる 悲しみが重たくて いっつも いっつも涙を抑えきれずに流しては自分の存在意義を必死にうったえようとする その目には紛れもない嘘のない汚れのない澄んだ瞳…その中にある輝く光があった
僕には見えたのさ あの日あの瞬間(とき)
僕は気付いたら心の中の不思議な世界の中
真っ暗なのに何故か僕だけが光って見える僕が僕を見ている 外側から見た僕は思うよりひどい姿で内側からじゃ見えなかった自分の愚かさや罪深さに気付いて やっと目が覚めた そこからがきっと新しい僕のはじまり
さあ 待つことのない誰かをひたすら待つよりも自分から歩きだしていく事にするよ これからは生まれ変わった僕で生きてゆくよ 今までの僕はもう眠りの中さ 本当の僕はここに居る描いたのは不器用な顔だけどとても素直でまっすぐな瞳…これが本当の僕さ。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -