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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2273] 守りし闘魂
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

物音ひとつたてずに音すらもなく静かに消えてゆく日々
やがて全て過去になるのさ つまんなかった今日だってどんな日だってなんだって いつでも

時は急ぎ足で
僕らを未来へはこび
過去を思い出す暇もなく
また今日をつれてくる

そんな退屈な日常がなんだか好きになれずに
僕らはこんなに幸せなはずだというのに ねぇ
なぜか浮かない顔で過去へと押し流されて今日も流れて消えて行く日々を遠い目で見ていたのさ

何度だってまなざしを下に落としてため息をつくだけの今日にサヨナラ
君だけのためにうたいたいなんてそんな事一度だって考えたことがないのに
僕はなぜだか嘘みたいに気にしないでと
ほざいていた

なぜだか目に映る他人の作ったなにかを比べてみると
自分のものがとても小さくみえて なんだか格の違いを知らしめられてしまう
自分の一生懸命はそんな人たちの小指にも値しないくらいの力なのか

自分ばかりを低くして
他人を持ち上げている
そんなむなしい物語の途中でまだこの物語は始まったばかりだというのにもう終わりを考えていた
もうだめかなんてあきらめを早々につけようとしていた
なんてむなしいのか
自分ばかりの不安が心の奥底にたまりたまっているもどかしさが作り出すのはほろ苦い悲しみだけを残すんだ
終わりがあるからこそ僕がこの世から消えた後の物語の続きや裏側まで気になる愚かだけど 終わりの日にはたぶんくまなく1日1日を思い出す
昔を懐かしく思い出す
まるで終わるときにはこんな世界嘘みたいに思う今まで暮らしてた日々あるのにも関わらずにまた暮らしたいなんて無理さ 解っているけど望んでしまうんだな 最後の最後に残したい残す言葉にはどんな言葉思い出の全てのことをいえないくらいどんなに遠くなってもいえないまま終わるくらいなら分かってるつくりものなら何もなくていい。

2008/03/09 (Sun)

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