詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
どんなに過去という思い出遠くなっても
明日がないくらい歳をとって日を追っても
今生きていること確かめて生きていることが分かったならば
それだけで幸せなんだと思える心を僕は忘れない
今こうして果てしない空をはるかに眺めて
夢みる想像が限りなく広がれば広がるほどに
またその道は困難を要する
この手を精いっぱい伸ばしても届かないくらい空は遠いから
自分の小ささを仕方ないと思うよりも先にここまできてしまった世界の汚さと消えてゆく美しさを知りすぎた僕は人生に後悔は付き物と愚かさにも思わずにはいられなかった
1日1日 1分1秒
未来の場面のひとつひとつをたやすく予想できる未来なんてイヤだけれどなんだかそうなる気がしてる なるようにしかならないそれが人生だからなるようにしかならないと想ったらそうなるのは当然だもの
雰囲気に飲まれたら一貫の終わりなのに
いつかきっと
暗闇の向こうへ
行くんだ 誰もが
いつかはきっと
暗闇の向こうに
見える光 彼処へ
今は想うしかできない 想像はいつも悲しすぎて光を見ていてもたちまち暗闇に飲まれてしまう日々
だけれど僕は巡り来る明日に希望を寄せて決して捨てはしなかった それだけは
抱く気持ちは全てを溶かしてゆくやわらかくなめらかな水へ 絶対の掟の元に引かれた線の通りに忠実になぞっていくだけの時代に生まれ
産まれた光を太陽の元に返すように
命を元あった場所に戻すように
手のひらあふれる全てを始まりに戻す
奇跡という水が僕らを生み出したのと同じ原理で
僕らという一本の命の線を最後まで引いてく
それがどんな最後になろうともその人の証になるように命の色をそれぞれがそれぞれの判断で決め精いっぱい自分なりに生きてくよ これからも
気付けば全て忘れたあとで悔やんでも悔やんでもそれは戻りはしないか無駄足の過去への思い返しさ。
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