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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2318] 夜の先駆者
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

何気なく差し出したこの手から
始まった物語
全てのシナリオを読み終えたあとで
何もかもがまるで嘘のように
過ぎ去って行く
僕を後にして
追いかけるその背中に映る夢
かけがえのない明日を抱きしめて

落とさないように
守ってきたこの幸せ
いつまでも続くようにと祈りを捧げた
ある日の僕

今日という1日もいつかまとめて全て消えゆく
僕という物語の1ページのただの切れ端何だね

恋しくって
胸が痛む 夜は
悲しいことばかり
思い浮かんでしまうもう明日を
見失いたくない
君はこれからの
日々を彩る人だから

僕には君がいなくちゃだめなのさ…

運命が走り出した真夜中の魔法
あの夢をつかまえてみたいな この手で
途切れそうな距離をつなぐため
この愛を終わらせないように 走るよ

千切れそうな胸の内 君がいないと調子が狂うよ 身勝手だけど
本当にそう思うから
駆け出して行く 悪い結末を振り切るように僕はただ君の笑顔をいつの間にか追いかけてた
取り戻さなくちゃいけないと僕は思ったまた新しい明日へと行くためにつないだ手は未来までもの希望を描いてた気がしたんだ
ベランダから何度も呼んだ声
人の目も気にせず
ただ愛だけのためを考えた故に
不思議にでた声さ

言わなくちゃ伝わらないさ
言わないでは語れないさ だから

僕はあの夜気持ちの全てを吐き出したんだ
だからこそ
だからこそ
僕はあの夜自分の中で夢中で走ったんだよ
君だけを
君だけを

頭の中にあんなにたくさんたくさん思ったことないくらいに 君のめくるめく表情が頭の中よぎったから 走らずにはいられなかった
とても とても この愛はあの日終わらすために誓った訳じゃないから 少なくともあの日は幸せでいっぱいだったろう 愛し合っていたはずだから大丈夫さ。

2008/03/15 (Sat)

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