詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
誰に贈ろうか
誰に歌おうか
この出来立ての唄
誰が聴くかな
誰が見るかな
さっき閃いた言葉
いくつ文字を 並べてみたって
解らないものは いつまで経っても
解らないままで
疑問から一歩も進めずにいるよ
だってから先に進まない 言葉も自分に嘘ついてみたりごまかしてやり過ごすのがうまくなっているくらいだ
きっと 多分ね
こんな唄を聴いてくれるのは 君だけだから 君しかいないから 伝えてもいいでしょ この唄を
ひとつしかないんだ この世にひとつしか
だからその唄がひとつしかないように
この世でその唄を贈る人もひとりにしか唄ってあげられないから
誰より 何より
唄ってあげるのにふさわしく美しい君に贈りたいよ 僕に君が似通ってるとはちょっと失礼だから
せめて自分より頭一個分ぐらい素敵な君に贈りたいんだよ
君より何倍も背丈が高い僕だって
低い僕だって
大好きなあなただけに贈りたい愛の唄のひとつやふたつあるはずだから
なにが僕を突き動かしているのか
なにに僕は突き動かされてるのか
解らないけど 何かを知るため
何かを君と作り上げていくため
そのために与えられた自分というからだを傷つけぬように
傷つかれぬように
君を守りながらも代われやしない代わりなどない自分を抱きしめてあげましょ
愛してあげようよ
精いっぱい 君より ずっと
愛すのは僕だった
それは今までの話
けれど今度ばかりは
目いっぱい 君の何百倍も
愛していくべきは
目の前で笑う君さ
だから愛していこう
だけれど心が時々は崩れたり折れそうになるから そん時は 君が泣いてたら僕がなぐさめよう そして泣いてるのが僕なら君がなぐさめてよ
だけどふたりがふたり泣いていたらその時はふたりがふたりでなぐさめあおう
ぬくもりと優しさを分けあいながらね。
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