詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
いつでもふたりは
寄り添っていたね
小さな季節の中で
たくさんの旅をした
繰り返し 繰り返し
訪れる今日はどこまでもはるかな未来に続いているんだ
今日も明日も
遠い昨日からしたら
はるかな未来だったのだろう 手を伸ばしても願わなくても行けない未来なのに
何ひとつ変わりなどないことを喜んでいいのか 悲しむべきかわからないけど
胸の輝きはどうやら本物らしいな
夢という気球にふたり乗っかって
どこまでもいつまでも
夢紀行を楽しもうよ 笑いながら
いくつもの物語を刻んでいこう
願ってた道が決してたどることのない道だとしても
僕はなにも知らなかったですまされる事が引っかかってる
なんとなく古ぼけたボロボロの表紙をめくり右送りにだんだんページをめくるだけで 内容はすぐさまわかる 先読みは出来ないにしても
読んじまった後にははかなさともどかしさだけが残るだけ
発信源は 頼みの綱は いつでも君ひとりだけ 飛び出してく 僕が生まれたあの日からすべては形作られていたのかも それより以前にもしや
広がってゆく僕が生まれた瞬間に虹が架かるみたいに そんな具合に物語が作り出された 世界にまたひとつ僕という物語が奇遇なる偶然にもあふれてきた
思い出を連れ添って不意に生まれた悲しみと喜びのメロディ
忘れていく記憶は何かとても大切なものだったのに僕らはそれを忘れてしまう いい加減なほどに
死んだ後で考え比べれば自由すぎるくらい長いこの自由でいられる時の中で僕らはやれるだけの力で各々がそれぞれに暮らし証を残すため?それならば何の為毎日生きてるの? みんな 泣き崩れそうになっても必死に涙こらえ笑顔見せる時でもどんな時にでも迷い悩み同じように苦しんでる そんなこと聞きあきたし分かりすぎてるほどに分かってるのにそんな分かりきった物語をずっと読み進めてく苦しさよ。
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