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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2392] 幸福という風景
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

目と目だけじゃ分かり合えないときには
心と心で会話をするのさ
でもいつか目と目だけで分かり合いたい

ダメもとでも 荒れ果てた心潤すような
涙を流しながら歩いていく そんなふうな世界が今扉を開き
その先に待つのはきっとあの日願ってた素敵な夢の形そのままさ

今 少しずつ 少しずつだけれど 確かに
心の中で何かが変わろうとしてるよ
ああ ちょっとずつ ちょっとずつ
僕の瞳に映る景色が大人になるたび
色あせていく中で日々終わりへと歩き削られる命にもいつかありがとうと言えるかな
その日を待ちわびるようにうつろいゆく季節の中で繰り返しを繰り返して

涙流し 笑顔浮かべながら
そう いつでも

この思いは限りなく溢れる幸せを求めて
欲望のままにうごめく自分を戒め
本当の大人のあるべき姿で生きてゆこう
その意味をかみしめて この長い道をひとつに過去も未来も現在につながってるから大丈夫さ
同じ道を歩いてきた今までの僕は消えない これからもいつまでも そうやってかけがえのない僕の存在の確かな証をひとつひとつぬかりなく刻んでく
どんなときにでも
忘れないのはこの当たり前な幸せの大いなる存在の意味こそが本当の幸せの形
時々見失う幸せ
当たり前だと思いこんでばかりのばかな自分にさよならしよう

どこまでも 続く果てしなき迷路のような世界の中で答に行き着くまで
行き止まりになる壁にぶち当たりそれ以上もう行けなくなるまで歩こう
高い高い壁が僕の行く手を遮り 当たり前な幸せを落っことしそうになりながらも忘れてなかったのは幼い記憶
それが きっと 幸福という風景だったんだね 他愛もなく過ごしていた そんな毎日を幸福だと気がつかずに 今の今まで愚かにも気がつけずにいた もしかしたら あれがすべて幸福だったんだろう 今ならなんとなくだが分かる気がするから恐々無念。

2008/03/30 (Sun)

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