詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
たくさんの音色
今 聞こえてる
僕の手を握って
二人はただ願う
今の僕らが未来でも続くように 変わらぬ姿であるようにと
特別なことはなにも望まない
だから少しだけ願い叶えて ひとつだけでいい
知りもしないことを
さも知ってるかのように強がる
僕はいつでも君にとっては話上戸さ
小さくうつむく君の背中には今にも飲み込まれてしまうような
ブラックホールが不安と焦りを見せてる
渦巻いている心の奥で今日もまたため息ひとつ
なにに今度は悩んでいるの?
力になるよなんて僕じゃ出来なくて
少しでもいいならばもっと適任な人がいるだろうからと
逃げてばかりの僕
本当は君を不安の闇から救い出したいのに
右手も左手も足さえいうことをきかず
何ひとつしてやれなかった
石みたいに固くなって動かない心
自分でも制御不能さなんて言い訳だけは無限大
上手にまた並べるだけ並べたら逃げ道を走る 後ろでは君が寂しそうに頼りにしてる僕の背中を見つめ泣いていたのも
実は周知の中さ
だけれど…
あの日 聞こえた音色がひとつ消えた
聞こえなくなったんじゃない 君にも聞こえないはずだよ
だって永遠にこの世から消えたんだから
走り出さなきゃいつまでも傷つかずに済むね
けれどそれだけになにも始まらないしなにも手には入らないんだ 何ひとつ変わらないままさ
歩き出した一歩が重いんだよ
踏み出してみたこの一歩は永遠までの百歩にも値する歩数さ
まだ眠い瞼 重くてもこじ開けて 君の鳴き声が聞こえたら抱き寄せるくらい
自分のことは言い訳にしないで誰か愛する人を優先にして守れる そんな愛なんだよ そんな未来さ
僕が求めてたのは
僕が求めてるのは
今までもそしてこれからにしても変わらない僕だけの秘密
いくつもの言葉 赤裸々に語る 未来を夢見る純心。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -