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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2426] 竜の落とし子
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

悲しみから流した涙の重さで押しつぶされそうになる時にも
ちょっとの事で心が崩れそうになる手前でやさしく抱きしめるやさしさは本物

唇重ね合わせ
言葉も重ね合わせ
同じ夢を見て眠る
神の角と角をあわせるようにこれだけは適当には出来ないから
ちゃんとするよ
だけれどゆっくり人生というはかない時間を有効利用してその中で終わるまでに出来ればいいよね
急ぐなんて切ないじゃない ただでさえ短いから

重なって ハミングする声 その瞬間のヒカリ
まばゆくふたりを照らす朝陽 君は今朝見た?
誤って焦がしたパンにかじりつきながら話す

小さな過ちならば
許せる 怒りをまず抑えて落ち着きから始まって平然として行こう
自分が信じられなくなる時でも君はただ汚れのない笑顔で僕の大好きな世界を闇に染まらせまいといつでもつなぎ止めてる 愛の力で
それゆえに君は大変なんだよね
わかっているよ
わかりたいんだ
まだわからない部分がもしあるならば
今からも探してやるんだ

涙は夜にはじけて落ちる瞬間に光を放ち
溶けていく 生身でむき出しの愛情がただうれしすぎてさ
言葉にならずただあふれてる想いだけは
なくならずに 永遠に此処にあり此処でまた新しいヒカリ
いくつも作るんだよ
君のために 僕は夜も寝ないで夜通し心は24時間休まずに動きっぱなしさ
くり返しくり返し振りかえる そこに間違いはないのかそれともあるのか

まだまだ終わらない まだまだ続いていく
物語の歯車はまださ 幼い気持ちからまだ
抜け出せてないから 出来るまで暫くはね
涙で育つ愛の花はまだだ 花開くのは先の話で

それでもすぐにその日になるのだろう
僕はそして不意に気付くのだろう
あの日ふたりで種蒔いて時には植えた
花なんだとその光を見てわかるんだね

僕らの竜の落とし子。

2008/04/19 (Sat)

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