詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
宛もない思い抱え
いくつもの道に迷い
孤独をあおるような風に吹かれて立ち止まる道は人生の分岐点
枝分かれするようにどこまでも
メロディは流れてゆくよ この空の青さをたどるみたいに
それが目印です
それを頼りに僕も飛んできた ボロボロの羽根をはためかせてはげ落ちるのも気にせずにただまっすぐに
ただ一心に目的地を目指した 君はサウスバード
夜を塗り替える朝陽が
変わり映えのない今日をまたつれてくる
夢みるように目覚める
まさかの展開に揺るぎない心もふるえた
いつかの夜に見た
つかの間の幸せが崩れる その瞬間を
幻は次第に見えなくなり消える様に目の前から姿を消した
そのとたん サウスバードの姿も見えなくなった 吐き気がするほどきれいすぎる世界にみとれてたうちの出来事だった
今や確かめるすべさえない 終わってしまった後では もう
誰も知る由もない事だから
ただ僕はやつの帰りを待つだけ 錆びた高い煙突をススだらけになって
時間つぶしに掃除しながらも時折空を見上げ 今日あたりには帰るかなと思う
ほんのちょっとの心残りが産み落とす
不安の卵から孵る希望のひな鳥が光をくれる今ならば 君がいなくてもやっていけるけどやっぱりさみしいから 会いたいのさ 世界に1人だけの君だから
君はそう君しかいないのだからね
どこをどう探しても君はそこにしかいないから 探しようがない確かにそこにどこかにいても どこかで笑いを振りまいてても 姿しれず知るすべすら僕にはなくて
思い出をくちばしにつまんで俺との思い出を唯一抱えてるやつ 話のできるやつはおまえだけだから
思い出を持つ君を何度も呼んだ
いくつの季節を数えたら 君に会えるのかなあ?待ちわびてみるのもそろそろ苦しいんだ 忘れるとしたって罪な気がして出来ずにいる僕は今もなお君に会えてない。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -