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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2459] お揃いのシャツを着て
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ロマンもなにもない不似合いな蝶番の僕ら
僕と君はリバーシブルさ 心はいつでも裏表くり返す
様々な誤算があり誤解を生む言い方は選び方に問題があるんじゃない

問題自体もおかしいから答もそれにあわせようとしたから
さらにおかしい解答だらけ そしてそんな日々が続けばいつかすべてがデタラメになるのをおそれてきました

一週間のあいだに
どれだけの悲しい気持ちを背負えばいい?
心の個室にお一人様
閉じこもったまま
お揃いのシャツを着てこれが愛だと叫ぶ人たちは愛や罪におぼれた共犯者

いま 僕の生まれた世界の町の空は夕日色に染まって悲しみもせつなさもいまなら揃い踏み

愛さえあれば 君さえいればなんてだだのきれい事なだけ
もう飽き飽きしたのさ
もう嫌気がさしたんだ
毎日 毎日 同じ様に指を絡ませ行ってきますとキスをする
君はこんなんが本当に幸せなのかい?
幸せといえるのかい?

ここまで来たけど
今日までやって来れたけど
来てしまったけど

どうだい?
これまでの
幸せの度合いとその数値は?
満足に値するものでしたか?
満足といえるものだったかな?

僕に落ち度は本当になかった
気持ち悪いくらい気遣いすぎる私の愛が貴女を骨の髄まで苦しめる 苦しめる

またまた今夜も
例の時刻になれば
その数分前
その数秒前になると
僕はいつも怖くてブルブルふるえてんだ
ふるえてんだ 嫌がらせや皮肉にも思えちまうほど長すぎる夜に。

2008/04/27 (Sun)

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