ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > 昨日に残した忘れ物

甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2463] 昨日に残した忘れ物
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

見上げている視界の先右も左も真上の空も等間隔で この僕を包み込む日々
絶え間なく流れ行く時の中で何か僕はわからないけど 探してる そんな気がする

踏み出す この小さな一歩が やがて大きな一歩にいつかなるように ありふれたこともありきたりな出来事も不思議に思えるのは何故かな
ただ当たり前な僕という存在がここにいて同じように君がそこにいて笑う 僕と君はこんなにも違うのに同じって何故なのかな

「おやすみ」っていう言い慣れた言葉なのに何故か不思議に思う不思議な呪文を唱えて
いままでのすべてまとめて 両手の中おにぎり作るように丸めて ゴミ箱に投げ捨てるみたいに
また今日も昨日のように手も届かぬ幻に変わるのかなぁ

せつない気持ちが山のように集まったら
その分 喜びや些細な楽しい何かで埋め合わせなくちゃ
壊れてしまうよ 繰り返すことにも堪えていけそうもない

さあいま天変地異を図らずも巻き起こせ
この世界に響く懐かしいいつかの今日の恋の雷鳴
僕を悲しみの津波が容赦なく襲うまえに

君よ 助けてくれ
救いの手を差し伸べて
暗闇に落ちそうな
危うい僕を助け出して

いますぐに 君の助けがほしい
だから精いっぱい叫ぶよ 愛してるって
それも当たり前に言うけれどね 当たり前じゃ片づかない 想いがあるよ
ただ好きなだけじゃない僕の勇気と決意のあらわれなのさ

見上げている視界の先右も左も真上の空も等間隔で この僕を包み込む日々…
何かもわからない答を探してる そうして今日もおやすみってつぶやくだけで終われる明日に行くのもまだ準備さえままならないうちからせかされるように始まる新しい一日が数珠つなぎに続いて行く

やっとすべて片づいても遅すぎたようで過ぎた時間はもう返らない 僕たちはそれでも昨日と同じ答を探してる 何度も明日がめぐれば探すんだろう。

2008/04/28 (Mon)

前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -