詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
全てが終わる頃には
きっと僕ら片づけも済んでいるだろうな
全てを終わらせるよ
やっと僕ら楽になれるんだねとつぶやく
自由の翼をはためかせるように
真実という不明確なものを掲げて
いつでも正しさに忠実になって
やたら忙しいように過ごしてる
大小様々にあるたくさんの荷物や小包を繰り返し 繰り返しはこんでゆくような
人生だったらいいな
いまでもそんな風な毎日には変わりないけど
僕が明日へ一歩踏み出そうかなと考える
ずっと前からそれよりもずっと前から
明日はそこに用意されてるんだねと笑う
うっぱらうように
全て処分したいよ
もうこの世界にいままでお世話になっていながら掃除さえしないから自分には関係ないと同じ土の上なのに自分の周りだけしか掃除しない人
似合わないお世辞と
都合のいいさよならと少しのお別れの言葉だけ残し 消えてゆく気ですか?
なにもかもなかったことにしてくれるのを
時が過去にしてくれるのを待つように
真っ白な世界の中で今日も空っぽにした頭でいやらしい妄想でいっぱいにしてますか?
無駄なのにね
繰り返すのはまた強がりの裏返しですか?
しかたないと君はすぐ言うけど
すでに用意された道を歩く君の頬に浮かんだ涙はなぜ?
心の中に悲しみがあふれている
やっと手に入れた居場所は楽園じゃなかったっていうの?
あんなにもあんなにも探したのにね これ以上探しようがない
正しい時間の使い方なんて 人それぞれで多種多様にあるけれど
いちばんいま なにが大切かを考えるための時間は配分されてるはずだから
そんな事考える時間を少しだけでも空けといたほうがいい
真っ白な無意識の中で
心までとろけてしまわぬように
ちょっと気を張ってよ
夢はもう終わったとでもいうように容易く安らぎに寄りかかってる僕よ ばか者よ。
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